「普通が一番の幸せ」と、良く言われることはありませんか。
私自身は祖父母が戦争を経験した世代ということもあり、良く「普通に、真っ当にが一番」と言われてきました。
確かに、安定した仕事、家庭、健康といった「普通の生活」で、日常の小さな嬉しいことを
噛みしめて生活することは、とても素敵なことだと思います。
でも、それは本当に、あなたにとっての幸せなのでしょうか?
世の中は、小さな幸せを積み重ねることが重要だ、と教育してきます。
実際に、家族と過ごす時間、美味しい食事、友人との楽しいひととき、仕事でのちょっとした達成感。こうした小さな幸せは、日常の中で私たちの心を満たし、充実感を与えてくれます。
でも、この「小さな幸せ」が本当に自分自身の幸せなのか、考えたことはありますか?
家族や社会の期待に応えるために「普通」を選び、
その中で小さな幸せを見つけることが、本当の意味での幸福なのでしょうか。
もしかすると、
「普通こそが幸せ」と信じることで、自分自身の本当の幸せを見つける努力を放棄しているのかもしれません。
それは、たった一度きりのあなたの人生と向き合っていない、あなたの怠慢です。
考えて考え抜いた結果、普通が一番ならそれが一番良いと思います。
でも、本当の幸せは別のところにあるのに、「普通が幸せ」と思うことは違います。
ここからは、あなただけの「幸せ」をどう見つけていくか、一緒に考えていきましょう。
1. 一般的な「普通」の定義
そもそも、「普通」とは何でしょうか?
社会や文化が長い年月をかけて形成してきた規範や価値観に基づいて、普通が定義されます。
そして、多くの人が共感し、受け入れやすい生活様式や行動が「普通」とされています。
例えば日本では、学校を卒業して就職し、結婚して子供を育て、定年まで働く、
というライフプランが一般的な「普通」とされていることが一般的かと思います。
では、ここでは日本の「普通の生活」に焦点を当てて、まずはメリットから見ていきましょう。
普通のメリット①安定
まず、安定した生活が送れることが大きな魅力です。
安定した収入、住居、家族の存在など、予測できる未来を進んでいくことで、安心感を得られます。
社会や文化が思う「普通」に従うことで、周囲からの支持・理解も得やすく、
孤立するリスクも低いと考えられます。
普通のメリット②予測可能であること
さらに、先ほど記載した通り、「普通」は予測可能な未来を手に入れることに近いです。
安定した仕事を持ち、定期的に収入を得て、家庭を築くことで、将来に対する不安が軽減されます。
予測可能な未来があることで、安心感と心の余裕を手にすることができ、
ストレスの少ない生活を送ることができます。
では、普通が本当に一番良いのか?
でも、普通が与えてくれる安心感には限界もあります。
普通であることが、本当に一人ひとりの幸せと必ずしも一致しないからです。
社会が定める「普通」の枠に囚われることで、自分自身の価値観や欲望を見失ってしまう可能性があります。
自分が本当に求めるものや、本当に幸せを感じる瞬間は何かを見つけるためには、
普通から一歩踏み出し、自分自身と向き合うことが必要です。
2. 普通の幸福の限界
「普通こそが幸せ」という考え方が、無意識のうちに私たちの中に深く根付いていることがあります。
例えば、安定した仕事、家庭、そして健康な生活は、
多くの人にとって「普通」とされ、そのために努力することが当然とされています。
しかし、無思考で「普通」に従うことが、
本当に自分の幸せにつながっているかどうかを考える機会が少ないのが現実です。
「普通こそが幸せ」という考え方が蔓延していると、
私たちは自分の本当の願望や夢を見つけるための努力を怠ってしまう、と私は考えます。
だって、考えなくても「幸せ」のロールモデルが一般的な「普通」なら、無思考でそれに従えばよいのです。
あなたが日々行う選択は一般的に正しいものかもしれないけれど、
あなたが本当に考えて、意思をもって選択した結果ですか?
社会が求める「普通」の枠に従うことで、一時的には安心感や安定を得られるかもしれませんが、
長い人生を考えたときに、自分の本当の幸せを見失うリスクがあるんです。
例えば、家族や友人、職場の同僚からの期待に応えるために、
自分の望みや興味を抑えて「普通の道」を歩むことがあります。
こうして周囲の期待に応えて未来を進むことで、
自分自身の価値観や本当の幸せがどこにあるのかを見失ってしまうのです。
結果として、内心では不満や不安を感じながらも、
周囲の期待に応えることを優先してしまうことが多々あります。
こうして不満や不安を感じている日常では、日々を疲弊して過ごしていく中、
本当に自分が何を求めているのかを知ることが難しくなります。
自分の本当の幸せを追求するためには、他人や社会の期待は幸せとは切り離し考え、
自分自身と向き合う勇気が必要になります。
3.本当の幸せを見つけるために
「本当の幸せ」を見つけるためには、自分自身の心と深く向き合うことが必要です。
あなた自身の価値観や興味、強みは何ですか?
ぱっと聞かれても、分からないという人も多いのではないでしょうか。
まずは、自己分析が非常に重要です。
自分が何を大切にし、どのような時に幸せを感じるのかを認識しましょう。
そして、自分の幸せを見つけるためには、単なる自己分析だけでなく、
実際に行動し、経験して、その結果からあなたがどう思ったのか、などを学ぶことが必要です。
例えば、新しい趣味に挑戦してみたり、違う仕事に就くための勉強をしてみたり。
こうして行動をすることで、自分の興味や適性を確認することができます。
行動した後は、しっかりと内省することも大切です。
様々な経験を通じて自分自身が思ったことや感じたことを、素直に感じてみましょう。
そして、その経験の何が幸せだと感じたのか、楽しいと思ったのか、もう少し深掘ってみることもおすすめです。
こうして、経験、内省、さらに深掘ることを繰り返すことで、
自分の幸せに何が影響を与えたのかを理解し、将来の選択に活かすことができます。
自分自身を理解することは簡単できることではありません。
でも、その先に待っているのは、他人や社会の期待に縛られない、自分だけの本当の幸せです。
4.苦労して得ることができる幸せの価値
苦労して得ることができる幸せには、特別な価値があります。
それは、他の誰にも当てはまらない、あなただけの幸せだからです。
オーダーメイドの服や靴を買ったことはありますか?
ないという方はぜひ一度で良いので試していただきたいのですが、
体へフィットし、動きやすく、シルエットもとてもきれいに仕上がります。
幸せの定義も、それと同じです。
あなただけの幸せは、あなたにとって特別な、一番輝ける人生を作るためのギフトです。
また、こうして手に入れた幸せの価値観は、基本的にはずっと変わりません。
例えば、社会的に成功している、とされる職業に就くことが今のあなたのとって、幸せと感じるかもしれませんが、
結果不満を持ったりストレスを抱えることがあり、長続きしないかもしれません。
一方で、あなたの幸せの定義に則った仕事や生活は、外部の環境に左右されず、
ストレスも溜まりづらいので、長く続けることができる可能性が高いと思います。
こうしてあなただけのオーダーメイドの幸せを見つけることができると、
あなたの人生は、長く活き活きと輝いてくるはずです。
5.あなただけの幸せを見つけよう
私自身、過去の記事でも母親の望む通りに音楽の道に進み、挫折してしまったことをお話ししましたが、
やはり、無理に期待に応えようとすると、物事は達成できないし、
その道筋もとても苦しいものになってしまうものです。
ぜひ、この記事を読んでいるあなたには、あなただけの幸せを見つけて、
あなたが輝く人生を、歩んでいただきたいと思っています。
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